2024.3.8
今日、それはそれは、ありがたい進物が届いきました。毎年この時期に届く宝物。
"中山和道先生の庭で採れた夏みかんのママレード"
中山和道先生。
私が久留米大学病院第二外科に入局した30余年前の教授です。
私を入局に導いてくれた恩師。
加えて、亡くなった私の父の先輩で親友で、今の私がなんとかオールラウンドドクターになれたのも、この先生や第二外科の諸先輩のおかげだと思っています。
大胆不敵な性格、加えて繊細かつ卓越した技術、外科手術としては、難易な膵臓癌術者の草分け的存在で肝胆膵外科医として日本医学会にたくさんの功績を残された、今で言う "レジェンド"。
そんな先生から、
毎年頂く数限られた
ママレード。
父が亡くなる前、何度も何度も日田自宅に来て、診察をして、"よか!まだ大丈夫ばい!"と励ましてくださった。
また、父も
"俺かいなくなっても、なんかあったら、ナーちゃん(教授)に相談しろ。あと、ナーちゃんが元気な間は、毎年、俺の九州場所の席に招待しろ"
これが遺言になり、以来19年、教授は今も九州場所には着差されています。
今の医局の先生にとっては、入局した時には既にレジェンドであり、諸先輩の中には、"歳も召されたなあ。"と口にされる方も多いですが、現在も現役、久留米市聖マリア病院付属看護学校の教授であり、若い看護師達に
"病気を診るのではなく、人を看る" 教えを伝授されていることでしょう。
そして何より
私を変わらず、親友の跡取り息子、鍛え上げた弟子として、ずっと私の恩師でいてくれること。
それを真に心に回顧しながら、なんとも言えない甘酸っぱい、ほかには絶対ないこのママレードを頂く。
何ものにも変えがたい恩恵。
まいと
これほどの恩恵はない。
そう思う毎年の初
2023.11.14
今日、
11月14日は、
"いい医師"1114の日。
と私なりに決めた日。
"いい医師"
自分は、いい医師ができているか。。
いい医師になれたか?
いい医師だったか?
それとも
まだなれていないのか。
獅子の時代はとうに終え、
積極的な医療行為は謹み、必要な医療と患者さんの"人生の質"主体の地域密着型医療に偏位してきた20年。
"いい医師"
であるかあったかは、
また来年考えます。
まずは、
自意識なく、
驕るに足らずで、
また1年。
2023.08.08
山里の訪問診療2023夏③:
日田市小鹿田焼村近傍から。
被災、
ほんっと、嫌だ。
被災復興工事の情報もいい加減。。
ここまで奥に入ってきて、
バックUターン。。
この先300メートルに患者さんちあるのに。。
で、台風。
小雨だし。。
歩くしかない。
2023.08.04
山里の訪問診療2023夏②
過酷な夏。
ここでは、患者さんの方が
"危険"なことを知っている感じがします。
前もって、エアコン。
前もって、点滴。
悪くなって来る方が、悪くならないように来て下さる人を下回る。
今日も、
従業員は走り回ってます。
で、
そんなキツ〜い外仕事をする私達にも、神様はちゃんとご褒美を下さる。
日田、"栗山農園"
本日開店!
20年で初めて、
"最初の客" になれました!
まずは従業員に、日頃のお礼。
さあ、
日田の真骨頂の始まりです!
2023.07.24
山里の訪問診療2023夏:①
被災から2週間。
未だ、自宅床下の土砂出しは、保険会社の鑑定がこないため、実行できないままです。
九州北部のみ梅雨明けせず、
今も強烈な夕立が降ります。
そんな中、
毎年この時期は、恒例に訪問診療先の患者さんから、
日頃のお礼を頂きます。
なにはともあれ、
患者さんやご家族から、
感謝の気持ちを頂くことは、
凹んで行く過疎、過疎医療でも
"明日ありき"
が基本であることを教えてくれます。
たくさんの患者さんと出会い、看取り、それでも続けて行く私の"ちょっと違う医療"。
さあ、
次は、葡萄に梨。
秋まで、もうしばらく汗だくで頑張ります。
2023.7.11
晴れ。
豪雨災害後1日目。
空を飛び交う色鮮やかなヘリコプター達、、、6年前は、全てオリーブ色の自衛隊ヘリでした。
激甚災害指定にならければ、国は動かず。見て見ぬふり。騒ぐメディアもあとせいぜい1〜2日。
だから、ここでは皆が、親族のように助け合い、立ち上がっていきます。
私も、、
自宅は、6年前に等しく、旧宅座敷下、池には山から土砂が流れ込みました。雨漏りも。
しかし、
自宅前の道と橋が倒壊し、身動き取れない患者さんがいます。
前回同様、まずは患者さんからです。
2022.12.23
山里の訪問診療2022暴風雪 *独り言
暴風雪。
福岡では、あまり感じない事象。
嫌な予感を満ちながら、いざ75km先の診療所へ。
高速道路はもちろん通行止め。
3時間50分を経て、日田に到着。
休診にできない。
往診を不安に待つ方、転んだ方、発熱している方、ワクチンを今日予約している方。。。
父の跡を注継いで、18年、こんな豪雪あったっけ。。と忘却してしまった過去を呼び戻しますが、、忘れたな。。
もっと酷い目にもあったのかな。
でもこれが、当たり前と思ってるし。
もしかして
こんな時こそが、
自分が自分を評価できる時なのではないのか。
自分は何なんだ?
何をやって、何をやり遂げてるんだ?
では、人のために役に立っているのか?
それを誰が評価するんだ?
自分だろ。
せめて、これでいいんだと評価してくれるのは、”本当の自分”だろ。
従業員を帰して、溜まった書類に目を通す。
床が底冷えして、足先が冷たい。
でも、
今日やるべきことは、もうちょっとで終わる。
正月の飾り付けが終わってるおばあちゃん、
『先生、良いお歳をおむかえください』
と今年も先に言われた。
60歳を超えて、まだ先に言えない。
未熟なままの心に積雪。
独り言。
院長ブログ
井上鶴川堂は明治45年の開業。
医療技術は、随分と進化しましたが、昔も今も変わらないこと、それは、当院の思いです。「地域に根ざした、地域の人の役にたつ医療を続けたい」。井上鶴川堂は、訪問診療も行っております。訪問診療で、暑い夏の日も、寒い冬も日も、
患者さんがいる限りうかがいます。
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