山里の訪問診療2017春②:
今日も一人訪問診療。
ではなく、
今日は、長男がついてきてくれた。 現実的に言うと
息子は入学の準備もあり、
明日福岡へ行ってしまう。 ある意味、
最後の”訪問診療”になる。 分かっているのかいないのか、、 いずれにせよ、
往診先のおばあちゃんには、
深々と頭を下げ「お大事に。」と、行き慣れた窯元のおじちゃんには、「福岡へ行きます。」とちゃんと言っていた。ちょっと前は「バイバイ」だけだったのに。 なんのために福岡へ行くのか、
誰のために走るのか、 脳裏のどこかに、
自分の父が祖父が先祖が、
皆、この道を走ったことを覚えていて欲しい。 長男が
ここに戻り、私のあとを継いでくれる時が来るとしたら、
今から20年以上。 ここは故郷。
20年、変わらず、、
俺も頑張んなきゃな。 裏庭に、幼稚園卒園記念に頂いた”サクランボの木”を庭師さんと植え、
「この木は、いずれ3メートル以上の木になるんだよ。」の言葉に、
「僕はもっとデカくなる!」と。 さあ、ここがスタートだ。
頑張れ、一郎太! #山里の訪問診療


山里の訪問診療2017春①:
午前の一人診療、
そして
午後の一人訪問診療
も今日で一応終わり。
色んなことを考えて、山道を走った4日間。助手席は、なんとなく、「散乱」系。
毎朝
病院を開け、
音楽をかける。
テレビをつける。
待合室にスポーツ新聞を置き、
血圧を測り、
注射をうち、
採血をし、
注射器を処理し、
心電図を取り、
心電図を片付け、
夕暮れには、
机を拭き、
床を拭く。
医療廃棄物を破棄し、
最後はオートクレーブ。
セコムをかけて、
病院の鍵を閉める。
診療所なら、別に普通のことなのだけど、一人でやることとしてはやや、時間的にシンドイ。
幸いと言うか、外傷以外、急患もなかった。
医師だからと言う、高飛車な気持ちもなく、ただただ、押し寄せる過疎化の予兆に笑いが出なかった4日間。
「これからは在宅医療!」
と雄叫びを上げる多方面の方々。
でもそれは所謂、”都会型”の医療であり、国土70%を占める”過疎地域”では、「在宅医療」が更に追い討ちをかけることに気づいているのは、私達、「田舎のお

